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1998 年度 実績報告書

能動的骨誘導再生法(active GBR法)を用いた顎堤形成術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08557113
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

榎本 昭二  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (40013940)

研究分担者 森 正次  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90272608)
原田 清  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30228639)
立川 敬子  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70236537)
キーワードGBR法 / 遺伝子組み換え型ヒト骨形成因子 / 顎堤形成 / 咀嚼機能 / デンタルインプラント
研究概要

我々は従来より歯槽骨欠損の回復を目的として行われていたGBR法にさらに成長因子(遺伝子組み替え型ヒト骨形成因子)を加えることを考え,これを能動的骨誘導再生法(active GBR法)と提唱し,研究成果を報告してきた.この方法を用いると,歯周組織より大きな口腔外科領域の骨欠損でも確実に骨組織を再生させることが可能であり,顎堤形成についても再現性のある動物実験の結果がこれまでに十分得られてきた.
さらに我々は,このようにして再生された骨組織は顎骨の形態の回復のみならず咀嚼機能をも同時に回復することが望まれると考え,再生した骨組織にデンタルインプラントを植立し,再生した骨組織が咀嚼機能を果たすことができるかどうかを検討した.
イヌの下顎臼歯部に作成した顎提欠損に対して遺伝子組み替え型ヒト骨形成因子を用いて顎提形成を行い,8週後にこの形成された骨組織にデンタルインプラントを植立した.インプラント稙立後,経時的にエックス線学的ならびに病理組織学的に検索したところ,4週後でも骨接合が観察されており,これは経時的に増加しており,さらにインプラント体周囲の新生骨についても,組織学的に成熟していくことが観察された.
さらに我々は,このデンタルインプラントに上部構造を装着し実際に咬合させることを試みており,再生させた骨組織でも十分に骨組織としての機能をもち,我々の提唱する能動的骨誘導再生法(active GBR法)を用いることにより,顎骨の形態の回復のみならず下顎骨の持つ機能をも同時に回復することがわかった.
以上のことより,能動的骨誘導再生法(active GBR法)は,極めて有用な骨組織の再建,再生システムとして臨床に応用可能であることが分った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 榎本昭二: "自家骨移植" クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー. Vol.5 No.4. 45-50 (1998)

  • [文献書誌] 榎本昭二: "デンタルインプラントによる下顎骨再建法" 癌の臨床. Vol.44 No.11. 1281-1290 (1998)

  • [文献書誌] 榎本昭二: "インプラント治療へのrhBMP-2の応用" 歯科医療. Vol.12 No.1. 40-44 (1998)

  • [文献書誌] 朝比奈 泉: "骨再生の分子機構と骨形成蛋白質(BMP)を用いた骨欠損修復への応用" 臨床科学. Vol.34 No.9. 1261-1268 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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