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1998 年度 実績報告書

抗腫瘍性抗生物質マイトマイシンとその関連化合物の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 08557121
研究機関東京大学

研究代表者

福山 透  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10272486)

研究分担者 水上 民夫  協和発酵工業株式会社, 東京研究所, 主任研究員
キーワードマイトマイシン / FR900482 / 抗腫瘍性抗生物質 / ニトリルオキシド / 1,3-双極子 / 〔3+2〕付加環化反応
研究概要

本申請課題では、抗腫瘍活性を示すMitomycinやFR900482およびそれらの類縁体を共通の8員環重要中間体から合成する合成計画を立案し合成研究を行ってきた。昨年までのモデル化合物を用いた研究によって、ニトリルオキシドの分子内1,3-双極子付加環化反応が8員環形成に有効であることを既に見い出している。本年度はまず、アセトナイドで保護したジオールを有する基質の8員環環化生成物のX線結晶構造解析を行い構造を確認することがきた。このようにベンゼン環上に置換基を持たない系では望みの8員環形成反応が良好に進行することが明らかになったので、続いて、FR900482を合成標的化合物に設定し、ベンゼン環上に後にFR900482の置換様式に容易に変換可能な置換基を有する環化前駆体を合成し、8員環形成反応の検討を行った。まず、置換オルトビニルアニリンの合成は、FR900482のラセミ体の全合成の際に用いた反応を鍵反応とした数段階の変換により行った。そして、これまでと同様にL-セリンから誘導した光学活性アミノアルコールと縮合し環化前駆体の合成を行った。しかしながら、モデル化合物で用いた条件で得られた環化体は望みの8員環生成物ではなく環化の配向性が逆になった9員環生成物であった。なお構造の確認はNMRを用いた誘導体の詳細な構造解析およびX線結晶構造解析により行った。現在、ベンゼン環が官能基化された基質においてもモデル化合物と同様に8員環生成物が得られるように、オレフィン部分を8員環生成に有利になるように固定化した基質を合成し検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Kobayashi, G.Peng, and T.Fukuyama: "Efficient Total Syntheses of (±)-Uincadifformine and (-)-Tabersonine" Tetrahedron Letters. 40・8. 1519-1522 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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