研究概要 |
我々はすでにムギネ酸、3-エピハイドロキシムギネ酸、2′-デオキシムギネ酸、ニコチアナミン,2′-ハイドロキシニコチアナミン、ディスティコン酸Aなど高等植物における鉄キレート剤の効率的合成法の確立に成功している。それらの多くは大量合成に適した方法であるが、今回2′-デオキシムギネ酸ならびにニコチアナミンに焦点をあて、これらの大量合成に適した簡便な合成法を確立した。そしてこの新規方法を用いて大量合成を行ない、植物生理学者に供給した。現在植物生理の研究に、我々の合成したサンプルが威力を発揮している。 またムギネ酸生合成中間体といわれている2′-デオキシ-2′-ケトムギネ酸について合成を行い、これに成功した。しかしこのものは単離するとかなり不安定のため、その取り扱い方法を検討中である。
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