研究課題/領域番号 |
08557124
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
米光 宰 岡山理科大学, 理学部, 教授 (60001038)
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研究分担者 |
中島 範行 富山県立大学, 工学部, 助教授 (40188959)
上西 潤一 岡山理科大学, 理学部, 教授 (50167285)
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キーワード | マクロライド / 立体選択的合性 / マクロ環合成 / 保護基 / ハイブリッド・マクロライド / ケトホスホナ-ト |
研究概要 |
我々は10数年来グルコースなど安価で大量に得られる化合物をキラル源として、保護基などの開発をし、一連のマクロライド、ポリエーテルなどの合成を行ってきたが、本研究はそれをさらに発展させ、極めて複雑な構造を有する主に抗腫瘍性を有する変型マクロライド類の合成研究を行うと共に、化学的ハイブリッド合成による新しい人工マクロライド抗生物質の創製への道を開くことを目的になされている。 本年度は先ず合成対象として天然に最も数多く存在するエノン型(ピクロノリド、カルボノリドなど)を選び、フラグメント合成とピクロノリドノ改良合成を行った。マクロライド合成の鍵反応は一般にマクロ環構築反応であり、マクロラクトン化が普通に用いられている。しかし、エノン型マクロライドはアルデヒド体とケトホスホネート体のホーナーエモンズ反応による閉環が有利である。現在、アルデヒド体、ケトホスホネート体各5、6種合成中である。また、最初のマクロライド抗生物質のピクロマイシンのアグリコン、ピクロノリドの合成は先に完成しているが、今回、保護基を代えることにより大巾に簡易化した新合成法を確立することができた。
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