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1997 年度 実績報告書

ハイブリッド・マクロライドの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 08557124
研究機関岡山理科大学

研究代表者

米光 宰  岡山理科大学, 理学部, 教授 (60001038)

研究分担者 中島 範行  富山県立大学, 工学部, 助教授 (40188959)
上西 潤一  岡山理科大学, 理学部, 教授 (50167285)
キーワードマクロライド / 立体選択的合成 / グルコース / 保護基 / ハイブリッド / ケトホスホナ-ト
研究概要

我々は10数年来、グルコースなどで安価で大量に得られる糖類を主なキラル源とし、更に各種の不斉反応の応用と新しい保護基の開発、計算科学の活用などにより、一連のマクロライド、ポリエーテルなどの合成研究を行ってきたが、本研究はそれらを発展させ、極めて複雑な構造を有する主に抗腫瘍性変型マクロライド類の合成研究と合成フラグメントの組合せとマクロ環の一部切り出しと交換による化学的ハイブリッド合成による人工マクロライドの創製への道を開くことを目的になされている。
マクロライドのうち、最も種類の多いエノン系、ジエノン系化合物は2つのフラグメントのエステルへの縮合を経てアルデヒド部とケトホスホネート部のホーナーエモンズ型閉環によりマクロ環を構築する方が合成法として有利である。本研究では、メチノリド、ピクロノリド、タイロノリド、カルボノリド類などの合成フラグメントを合成し、先ずエステル化、ホーナーエモンズ閉環によりピクロノリドの改良合成を完成し、またタイロノリド系のハイブリッド・マクロライドも合成することが出来た。一方、マクロ環の一部切り出しはエリスロノリド系で試み、交換再結合、閉環によりエリスロノリド系ハイブリッドも作ることが出来た。しかし、これらの合成はまだ収率が悪く、合成法も若干複雑で大巾な改良を必要としている。また薬理活性テストなど今後行う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Synthetic Studies of Halichondrin B. Synthesis of the C1-C15 Units." Chenm. Pharm. Bull.45. 1265-1281 (1997)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Synthetic Studies of Halichondrin B. Synthesis of the C27-C36 Units." Chem. Pharm. Bull.45. 1558-1572 (1997)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Synthetic Studies of Halichondrin B. Synthesis of the Lacton Part (C1-C36)." Tetrahedron Lett.38. 8965-8968 (1997)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "A Facile Synthesis of Pikronolide." Heterocycles. 46. 105-110 (1997)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Total Synthesis of Ircianin and Wistarin." J. Org. Chem.62. 1691-1701 (1997)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Asymmetric Synthesis of Thietanose." Heterocyles. 47. 439-451 (1998)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Asymmetric Synthesis" Kodansha Scientific, Gordon and Breach Science Publishers, 408 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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