研究課題
基盤研究(A)
アデノウイルス3、4、8、19、37型を感染させたHela細胞をBALB/cマウスに免疫し、常法に従って細胞融合してハイブリドーマ11クローンを樹立した。これらのハイブリドーマの産生するモノクロナール抗体は全てのアデノウイルスの血清型と反応するものと37型とのみ反応するものがあった。37型とのみ反応するモノクロナール抗体はウイルス中和能を持っていたが、全ての型と反応する抗体には中和能は無かった。得られたモノクロナール抗体の1対づつ選んでサンドイッチ法でウイルス検出能を比較した。この組合せの中からC14とC27が最も検出能が高いことがわかった。C27をアルカリホスファターゼと結合し化学発光によりウイルスに結合した抗体量を定量するシステムを構築した。このシステムは既存のアッセイ系よりもおおよそ100倍程感度がよく、ウイルス型によっては1000倍の感度を示した。