研究概要 |
(1)科学技術概念・用語シソ-ラス体系の構築のための教育課程 この研究目的を達成するために,近未来的展望に立つ21世紀の教育課程で考えられる「総合化の科学教育」として,「実験観察を基盤にした科学」,国際的・地球規模的視野に立ち環境を重視した「文化を基盤にする科学」の在り方を基本にするのカリキュラムの構想を構築し,下記のサブテーマを追求することにした. (2)科学(理科・数学)・技術・情報に関する「科学技術概念・用語」シソ-ラスの構築 教科の固有の知識体系と発見・探究能力の育成を目的にした総合化の科学教育の確立を図るために,それらの教科書に記載されている概念・用語を,「対象概念(内容)」と「方法概念」とに分類してデータベース化を進めてた.それらの中には,理科・数学教科と国語・社会科(地歴公民)の教科書データベースから,(a)基本概念・用語(例:平衡,濃度,加法・減法など)と(b)素朴関連概念・用語(例:釣り合う-傾く,濃い-薄い,もらう-取り去る・あげる等)を下位カテゴリーに組み込んだ.(1)対象概念・用語と(2)方法概念・用語シソ-ラス体系を小学校段階から拾いだし,約9,000の用語に及び膨大な概念・用語を収集してきた. (3)教科書データベースと関連性・系統性を抽出する解析システムの構築 小学校高学年,中学校,高等学校の4種の教科書データベースを対象に,指導書を加え,科学技術概念・用語を抽出補充し,以下の手順で教科書データベースの整備と解析システムの構築を進める。 (1)「科学技術概念・用語」シソ-ラスに基づく教科書データベースの整備・構築 (2)概念・用語の学年段階別の頻度,関連性・共有性および系統性を抽出する解析方法・システムの構築
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