研究概要 |
(1)科学(理科・数学)・技術・情報に関する「科学技術概念・用語」の関連性・系統性の構築 教科書に記載されている概念・用語を,「対象概念(内容)」と「方法概念」とに分類してデータベース化を進めてきた。理科・数学教科の教科書データベースに対して,(a)基本概念・用語(例:平衡,濃度,加法・減法など)と(b)素朴関連概念・用語(例:釣り合う-傾く,濃い-薄い,もらう-取り去る・あげる等)を下位カテゴリーに組み込んだ(1)対象概念・用語と(2)方法概念・用語シソ-ラス体系を小学校段階から拾いだし,約9,000の用語の概念・用語を収集してきた。理科,数学,統計,情報教育の分野について,それらの概念・用語の意味内容の観点(教科の学問的・教育的意図)から概念の関連性・系統性にもとづいて概念形成関係構造としてシソ-ラスの構造化を図る新しい試みで整理してきた。 (2)科学技術概念・用語シソ-ラスの概念形成関係構造体系に基づく教育課程の編成 教科書に掲載される概念・用語の重複性を避け,系統性の高い教育課程を編成することは極めて重要なことであり,この観点に立つ理科教育のカリキュラム編成(内容編成)を構想し,試案を作成した。 (3)教科書データベースと関連性・系統性を抽出する解析システムの構築 児童生徒の概念・用語の理解度調査のデータに基づいて,情報教育,統計教育,理科教育,数学教育の教科書データベースの整備のための解析システムの構築を進めてきていいる。 (1)「科学技術概念・用語」概念形成関係構造シソ-ラスに基づく教科書データベースの整備・構築 (2)概念・用語の学年段階別の頻度,関連性・共有性および系統性を抽出する解析方法・システムの構築
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