研究課題/領域番号 |
08558014
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
市村 洋 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10176307)
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研究分担者 |
鈴木 雅人 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助手 (50290721)
堀内 征二 長野工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (10043035)
小畑 征二郎 仙台電波工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (40006242)
湯田 幸八 東京工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00042680)
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キーワード | マルチメディア / 創造性教育 / 学育 / 学育++ / 知恵 / 智慧 / 工学の核心表現・理解 / Java言語 / ハイパーテキスト / 受講者アンケイト |
研究概要 |
本研究は、日本の理工系分野での創造性教育方法はどうあるべきかを模索ている。マルチメディアがその教育に重要な手段となり得ることを理論的・実践的に提案している。結論的には、教育者の立場からは学習者に刺激と場を提供することに注力し、教え込むと言う姿勢を極力排除することが重要である。一方、学習者は我慢して学習するのではなく、楽しみながら学習し、その中から問題を発見し解決する能力を普段から身に付けさせることに尽きる。 この結論は、既論の学育論を基に導いた学育++論=学育+エディテイメント+マルチメディアの理論的構築から引き出されている。創造性には知恵(originality)と智慧(creativity)の2種類があり、知恵は、天才的人材の発掘が重要である(千里の馬の伯楽)。智慧は、凡人でも努力すれば身に付く創造性と位置付けできる。我々の研究は、この智慧なる創造性教育を高専教育において、どの様に理論を構築し実践するかに尽きる。 実践方法としては、高専5年時の選択科目の中で、受講者全学生に個別課題を割当て、4年時までに習得した知識の延長線上でそれを調査し報告すると言う授業形態での試行である。そのために、従来の板書とOHP、紙メディア・アンケートを使っての上記実践体験をした学生の卒業研究によって、マルチメディアを駆使した場合の実践方法を検討した。如何に実空間でも板書とOHPでは、工学の核心表現と理解が困難な概念のうち実空間にあっても視点時間軸を掘り下げないと理解困難な概念をJava言語とハイパーテキストにより試作し、それをパソコンソフトPower-Pointと組み合わせれば可能であることが判明した。また、紙メディアからWWWのアンケートに切り換えれば、発表者への受講者コメントも授業終了時に即時集計され発表者への還元もスムーズであることが分かってきた。
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