研究分担者 |
近藤 智嗣 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (70280550)
古田 貴久 群馬大学, 教育学部, 講師 (60261822)
中村 知靖 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251614)
波多野 和彦 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (50198751)
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60173845)
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研究概要 |
1.ネットワークの教育活用のための環境整備 本研究では,コンピュータネットワークを利用した教育を推進するために解決しなければならない課題を取り上げ,調査・実践を通して環境整備に関する方策を検討した。坂元(1996)では,教育工学で得られた知見とマルチメディアに関する文教政策の情報をもとに,高度情報通信社会における教育のあり方に関して教育工学の観点から提言を行った。松田他(1996a)では,教育情報に関するデータベースへの効率的なアクセスを実現するための検索エンジンを試作し,教育に特化した教育検索システムの開発を行った。また,教育ネットワークの構築に関して,全学校を接続した場合の回線面での問題や有害情報からの保護の問題,教育現場でのネットワーク需要調査の必要性,情報の流通方法の検討,情報リソースの確保の問題,そして教員研修の充実に関しても検討を加えた。松田他(1996b)では,情報化の時代に対応できる教師を育成するための教師教育の方法について教育実習の実践をもとに提案と考察を行った。横山(1996)では,初等中等教育を対象とした授業実践事例の調査をもとに情報リテラシーとは何かに関して考察を行った。小川他(1996)では,初等中等学校を対象としたネットワークを利用した教育に関する調査結果をもとにコンピュータネットワークの教育への効果と影響を整理した。 2.海外における学校教育のネットワーク環境整備の現状 北アメリカおよびオーストラリアの初等中等教育機関におけるコンピュータネットワーク環境整備の現状とそれら機関と高等教育機関との協調・連携関係に関して実態調査を行い,コンピュータを利用した教育の問題点を整理した。訪問場所は,北アメリカでは,ノースウエスタン大学・バンクストリート教育大学・セントラルフロリダ大学であり,オーストラリアでは,クイーンスランド工科大学・ボンド大学・ブリスベン教育庁である。
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