研究課題/領域番号 |
08558020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大曽 美恵子 名古屋大学, 言語文化部, 教授 (30262918)
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研究分担者 |
外池 俊幸 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (80180157)
杉浦 正利 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (80216308)
白井 英俊 中京大学, 情報科学部, 助教授 (10134462)
奥村 学 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60214079)
市川 保子 九州大学, 留学生センター, 教授 (70223089)
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キーワード | 日本語学習者 / 作文コーパス / 誤用例 / CHILDES / CHATフォーマット |
研究概要 |
一年目の今年は先ず、名古屋大学言語文化部にサーバ用ワークステーションを購入するな研究環境を整えるところから始めた。 次に名古屋大学留学生センター及び関西外国語大学留学生別科に在籍した留学生の書いた作文データの入力にとりかかった。コーパスの構築にはCHILDESのCHATフォーマットを採用した。 CHILDESは第一言語としての英語の話し言語習得研究のために考案されたものであるため、第二言語としての日本語の書き言葉研究に使うためにはフォーマットに修正を苦酔える必要がある。とりあえず修正を加えたフォーマットを作成し、それを使って入力をしながら、入力に伴って現れる具体的問題に対処できるよう、フォーマットを徐々に改訂していくという方法を取った。この段階で咲く部という書き言葉に現れる種々の誤用が明らかになり、それに対応すべく入力フォーマットも徐々に整備されてきた。このようにして2月末現在、1ファイル2KB前後の作文ファイルが約750、作成されている。 また上記作業と並行して、先行研究となる文部省科学研究費特別推進研究『日本語の普遍性と個別性に関する理論的および実証的研究』(1985-1989年度代表者井上和子)の一環である「外国人学習者の日本語誤用例の収集・整理と分析」(分担者寺村秀夫)を参考に、作文に現れる誤用の分類とラベル付けについて考察してきた。近いうちに基準を決定し、来年度早々にもこの基準に基づく分類とラベル付けの作業に入る予定である。
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