研究分担者 |
村上 和彰 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (10200263)
末吉 敏則 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (00117136)
佐藤 政生 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (30170781)
小野寺 秀俊 京都大学, 工学部, 助教授 (80160927)
山崎 勝弘 立命館大学, 理工学部, 助教授 (70134260)
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研究概要 |
本研究は,実際の教育現場で利用できるVLSIシステム設計教育のカリキュラムや教材を開発するものであり,設計環境やチップ試作の仕組みの整備と並行して,教育機関自身が最も主体性を発揮して行うべき教育内容の整備を行うことを目的としている.今年度の主な業績としては,平成9年度より本格的な活動を始める東京大学の大規模集積システム設計教育研究センター(VDEC)の運用に関して,チップ試作環境の整備,チップ試作の試行実験の実施を行ない,また教育用マイクロプロセッサを用いた計算機教育カリキュラムに関してその整備を行なった. ・チップ試作環境の整備 VDECとの連係によるチップ試作を含むカリキュラムを実現するためには,設計支援のための各種CADツール上で用いることのできる設計用セルライブラリの公開が必要不可欠である.しかしながら商用のセルライブラリの内部情報は企業によって隠ぺいされているのが現状である.そのために,九州大学,京都大学,.早稲田大学で,VDECで実際のチップ試作に使用可能なスタンダードセルライブラリの開発を行なった. ・チップ試作の試行実験の実施 9年度よりのVDECサービスに対する技術確立のため,チップ試作の試行実験を実施した.フルカスタムチップに関しては上記セルライブラリの検証を兼ねて,東京大学,京都大学,早稲田大学,九州大学,広島市立大学,九州工業大学において合計9種類の試作を行なった.また,LPGAに関しては,東京大学,慶応大学,九州工業大学において3種類の試作を行なった. ・教育用マイクロプロセッサを用いた計算機教育カリキュラムの整備 広島市立大では新たに開発した教育用FPGA実装ボード「安佐ver.1」を用いた学生実験を実施し,その実験に対するカリキュラムをWWWを用いて公開した.また,九州工業大学では教育用マイクロプロセッサKITEを開発するためのカリキュラムをWWWを用いて公開し,セミナーを実施した.また,京都工芸繊維大学では教育用マイクロプロセッサKUE-CHIP2の動作を理解するためのシミュレータをJava言語を用いて開発し,WWWを用いて公開した.
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