研究課題/領域番号 |
08558026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
青木 由直 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90001180)
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研究分担者 |
徐 軍 日本ナレッジインダストリー(株), 研究員
棚橋 真 北海道大学, 工学研究科, 助手 (90250480)
川嶋 稔夫 北海道大学, 工学研究科, 助教授 (20152952)
山本 強 北海道大学, 大型計算機センター, 教授 (80158287)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 手話CGアニメーション / 手話辞書 / 手話動作記述 / MATLAB / LIFO / アフション・ユニット / 顔表情形成 / アバタ(Avatar) |
研究概要 |
本研究の成果としては次の項目が挙げられる。 (1) LIFO言語による日本語文・CG手話画像変換辞書システムの開発:本研究の目的である聴覚・発声障害者支援のために、LispとForthの中間言語でおるLifo言語の機能を拡張しながら、高速に手話のCGアニメーション表示が可能なシステムと日本語文・CG手話画像変換辞書の試作システムを構築し、手話のCGアニメーション例を制作し、構築したシステムの有功性を確かめた。 (2) MATLABによる日本語文・CG手話画像変換辞書システムの開発:手話動作のデザインの簡便さやソフトウェアの保守のし易さから、GUI機能が拡充されて来ているMATLABを用いた日本語文・CG手話画像変換辞書システムのプロトタイプを開発した。 (3) 顔の表情作成システムの開発:顔の表情形成をアクション・ユニット(AU)で記述・描画する方法をシステムに組み込み、評価実験を行なった。2次元の簡単なモデルでも、表情の付加によりかなりのレベルで感情を伝える事が可能である点を実証した。 (4) 日韓手話通信システムへの応用:身障者のための手話から離れて、健常者でも言語の壁に阻まれた状況で利用できる手話通信への応用を検討して、具体的例として言語や文化が似通っている日韓での手話による非言語通信を行なうシステムの構築を行なった。 (5) 手話アニメーションの漫画チャットへの応用:今後開発が進むと予想される漫画チャットに本研究の成果が利用できるとの知見を得た。 (6) 手話に関する新しい概念の導入:手話の表現において、過去の表現との関係も考慮して処理を行うための「意味の場」という概念を導入した。健常者のための手話への研究展開で、インターネットで利用され出した自分を表象化する技法であるアバター(Avatar、サンスクリット語で“化身"を意味する)の用語から新しく「化身話」という用語を「手話」の代わりに用いる事を提案した。
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