研究概要 |
平成8年度における目標は,システムの基礎に位置付けられる設計言語とシミュレーション環境の設計・開発にある. 1.設計言語の言語仕様を策定する 設計言語の高い記述力によってターゲットシステムの信頼性をどの程度向上することができるか,システム工学的手法を用いて評価する 2.連続系シミュレータとのインターフェースの作成 被制御系をシミュレートする連続系シミュレータとのインターフェースを作成し,設計言語プログラムで実現する制御系と連続系である被制御系を仮想リアルタイムシミュレーション環境で同時にシミュレートできるようにする. 設計言語に関する予備的研究として,リアルタイム制御ドメインに関する実際の開発現場の種々の要求を明確にするために,「ECUソフトの設計支援データベース」および「ECU組込みソフトウェア開発のための技術文書と設計ツールとの統合」に関する研究を行った. シミュレーション環境に関する研究として,「ECU組込み機器向けソフトウェア自動合成手法の開発」行った.また,最近新しい組み込み用言語として注目を集めているJava言語を対象とした,CASEツールプラットフォームに関する研究として「Java言語のための細粒度リポジトリ」を行うとともに,我々の研究の全体像を情報処理学会のワークショップにおいて「柔らかなソフトウェア部品と新工法」として示した.これらの成果に関して学会で発表済みである.
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