研究課題/領域番号 |
08558049
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
的場 優 九州大学, 工学部, 教授 (60037827)
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研究分担者 |
魚住 祐介 九州大学, 工学部, 助手 (00232801)
栄 武二 九州大学, 工学部, 助教授 (60162278)
橋本 憲吾 近畿大学, 原子力研究所, 講師 (70218410)
代谷 誠治 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (80027474)
大谷 暢夫 動力炉核燃料開発事業団, 臨界工学試験室, 室長(研究員)
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キーワード | ファインマンα法 / 臨界安全管理 / オンライン未臨界度モニター / パルス時系列データ / 中性子雑音解析 |
研究概要 |
ファインマンα法など原子炉雑音法を核燃料取り扱い施設等の臨界安全管理に利用する技術は、施設の未臨界度を定量的・オンライン的に監視する方法として開発が強く要望されているが、解決すべき問題も多く、多角的な研究の推進が期待されている。本研究では、計測原理を見直し、実験の方法、データ処理、物理的解析を統一的に検討し標準化を目指す。 従来の未臨界度測定技術は、もちろんオフラインで解析する方法であったが、測定自体も短い時間間隔の測定を何回も繰り返して行う必要があった。昨年までの成果から、特に不連続測定の重要性が明確になったため、長時間の連続測定が可能となるように測定系の改良をおこなった。 近畿大学原子力研究所の原子炉では、炉心が分割されているため炉心間の時間相関を調べることができる。各炉心に1本づつ挿入したBF_3計数管の信号に対して識別のためのフラグを立てつつ、直列的に時間を記録できるように時系列測定装置を改良した。得られた結合定数は既知の値と一致しており、簡便な方法により信頼性の高いデータ取得が可能であることが分かった。 また、体系外での未臨界度モニターが可能かどうかを漏洩ガンマ線の時系列測定により調査した。動力炉核燃料開発事業団の重水臨界実験装置(DCA)において、ガンマ線検出器として沃化ナトリウム結晶シンチレータを使用して実験を行った。ガンマ線エネルギー情報と時間情報をリストモードで測定できるようにデータ収集系を改良し、実験を行った。今後、それらの相関についての解析を行う予定である。
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