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1996 年度 実績報告書

富栄養化した湖沼に発生するアオコ毒素(ミクロシスチン)検出用キットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08558056
研究種目

基盤研究(A)

応募区分試験
研究機関茨城大学

研究代表者

白井 誠  茨城大学, 農学部, 教授 (10007792)

研究分担者 鈴木 光一  株式会社ヤトロン, 技術部, 部長
児玉 治  茨城大学, 農学部, 教授 (00007791)
キーワードミクロシスチン / 肝毒素 / 毒素 / アオコ / シアノバクテリア / ラン藻 / Microcystis aeruginosa / モノクロナール抗体
研究概要

1.モノクロナール抗体の調製
ミクロシスチンはハプテンであることから、ミクロシスチンLRにBSAあるいはポリリジンを化学的に結合し抗原を調製した。これら抗原をマウスに投与し、定法に従い数個のモノクロナール抗体産生細胞を分離した。これら細胞より調製したモノクロナール抗体は精製ミクロシスチンと反応した。来年度はこれら抗体を用いて、試料調製法および測定法の検討を行う。
2.イエバエによるバイオアッセイ法の検討
精製ミクロシスチンおよびアオコ抽出液を用いて、経口法および経皮法による殺虫試験を試みた。経口法では致死が観察されたが、経皮法では致死は観察されず、毒素は経口的に摂取させることが必要であった。経口法によるイエバエに対するミクロシスチンLRのLD_<50>は約0.4μg/cm^2-ロ紙であり、ハエを用いた毒性試験はマウスを用いた場合に比べ毒素量が少なくてすみ、有効な方法であることが示された。来年度は本検出法の感度および精度の検定をショウジョウバエを用いたアッセイ法の検討を行う。
3.遺伝子マーカーによる毒性検出方法の検討
アオコ毒素検出への遺伝子工学的手法の応用について検討した。毒素生産菌でありM.aeruignosaに繰り返し配列が認められたことから、その繰り返し配列をプローブとしたゲノミックサザン解析による毒性株の同定を試みた。しかし、毒性株に共通するシグナルパターンは見出されなかった。そこでアオコ毒素遺伝子のクローニングを試み、合成遺伝子の一部と思われる断片のクローン化に成功した。来年度は毒素遺伝子を用いたPCR法による毒素検出法について検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 白井誠: "富栄養化した湖沼に発生するアオコの毒性" モダンメディア. 42・6. 235-241 (1996)

  • [文献書誌] M.Asayama: "Highly repetitivesequences and characteristics of genomic DNA in unicellular cyanobacterial strains." FEMS Microbiol.Lett.137・2/3. 175-181 (1996)

  • [文献書誌] I.Takahashi: "Restriction barrier composed of an extracellular nuclease and restriction endnuclease in the unicellular cyanobacterium Microcystis sp.." FEMS Microbiol.Lett.145・1. 107-111 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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