研究概要 |
昨年度その精度などについて評価を行った,気体透過膜-NDIR法による海水中のCO_2分圧計測システムを,気体透過膜とポンプ,スイッチ回路,NDIRによる測定部,コントルール部,データ収録部,バッテリ-によってくみ上げた.さらにこのシステムの計測値の精度と安定性を,実験室において評価した.今年度はさらに,環境研究所の主催で水産工学研究所の巨大水槽で行なわれた,様々なCO_2分圧計測システム(シャワー法,バブル法など)の相互比較実験に参加し,その性能を評価し他の方法と比較した.その結果,本法は高確度,早い応答時間で測定が可能なことがわかった.さらに本システムを琉球列島の石垣島において試験し,実験室同様高い確度,早い応答時間でCO_2分圧の計測が可能なことが分かった.しかしながら本システムはいくつものスイッチをもち,操作が煩雑である.本年度はさらに本システムを改良し,操作を単純化して,海洋における小型で高精度のCO_2分圧計測システムを開発する.
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