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1996 年度 実績報告書

微小高圧飼育実験装置を用いた、深海生物によるバイオモニタリングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08558061
研究種目

基盤研究(A)

応募区分試験
研究機関東京大学

研究代表者

白山 義久  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60171055)

研究分担者 竹内 和久  三菱重工, 長崎研究所, 研究員
藤岡 祐一  三菱重工, 長崎研究所, 主務(研究職)
北里 洋  静岡大学, 理学部, 教授 (00115445)
キーワード高圧飼育実験装置 / 深海生物 / バイオモニタリング / 線虫類 / 有孔虫類
研究概要

本年度の実施計画の目標は、微小高圧深海生物飼育実験装置の開発であった。補助金の交付内定が10月と遅かったため時間的制約が大きかったが、試作機を平成9年1月上旬に完成し、小型底生生物の代表種として、浅海産の線虫類を実験装置内に入れて加圧し、その条件下でデジタルマイクロスコープを用いて動物の様子を観察することが可能となった。またいったん加圧後、その圧力を保ったまま飼育海水を異なるガス成分が溶解しているものと交換する実験も成功した。しかし今後の研究の発展を考えると、行動の観察のみでは異なる海水に対する動物の反応を調べるには不十分であると判断し、飼育海水中の酸素分圧を蛍光センサーを用いて測定し、その分圧の変化から動物の呼吸量を明らかにできるシステムを付け加えたものを新たに設計し、実機とすることとした。この仕様の変更は、動物を飼育するチャンバーの観察窓を試作機のポリカーボネートからサファイアガラスに変更し、かつ上下両面とも観察窓とすることで実現が可能となり、2月中旬に完成した。この新システムも、動物の行動をデジタルマイクロスコープで観察すること、および加圧条件下で減圧せずに海水を交換することが可能で、従来必要と考えていた性能を発揮した。また追加仕様である飼育チャンバー内の海水中の酸素分圧の測定も、センサーについて、現在多少技術的な問題が生じているが、年度内にはその点も解決できる見通しが立った。したがって研究実積として、微小高圧深海生物飼育実験装置を完成したといえる。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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