研究課題/領域番号 |
08558067
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
三川 潮 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (60012613)
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研究分担者 |
佐藤 俊次 (株)ツムラ, 研究所, 次長
渋谷 雅明 東京大学, 薬学部, 助手 (50170923)
岩浪 直子 富山医科薬科大学, 薬学部, 教務職員 (90283077)
林 利光 富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (40092796)
清水 岑夫 富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (00019118)
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キーワード | シグナル伝達 / チロシンカイネース / インターロイキン2 / インターロイキン6 / 放線菌 / かび / 単純ヘルペスウイルス |
研究概要 |
本年度はヒト偏平上皮癌細胞(チロシンカイネース阻害)、ヒトT細胞(インターロイキン2産生)、ラット骨芽細胞(インターロイキン6産生)によるシグナル伝達系への作用を検出するアッセイ系を検討し、培養細胞を用いる複数のスクリーニング系を確立した。また受容対の代わりに抗体を用いるバイオアッセイ系としては本学生化学教室で確率されたインターロイキン8受容対作用物質を検索した。その他培養細胞を用いる単純ヘルペスウイルス感染防御についてもスクリーニングを行った。インターロイキン8抗体を用いるバイオアッセイでは、生薬エキス120種、微生物培養液1800種類についてバイオアッセイを行い、多数の活性あるサンプルを得た。生薬類ではタンニンなどポリフェノール類が多く活性を示したが、現在ではマオウウとシコンのエキスについて活性物質の検索を行っている。微生物培養液では活性を示すものは検出されなかった。チロシンカイネース阻害物質の検索としては、すでに活性が検出されている。5-S-グルタチロニール-ベータ-アラニルドーパの誘導体を合成し、その構造活性相関を明らかにすると共に破骨細胞の骨吸収抑制との関連を追究している。インターロイキン2、6の産生増強と産生抑制に関しては、生薬エキス、微生物培養液についてスクリーニングを行い、多数のサンプルについて活性を検出した。培養細胞を用いる単純ヘルペスウイルスの感染防御に関するスクリーニングでは、約1800種の微生物培養液の中から約10種の強い作用を示すサンプルを見いだし、その内の一種に細胞毒性とウイルス感染防御の比が23万倍のサンプルについて化合物の同定を進めている。
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