研究課題/領域番号 |
08558082
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 正敏 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 教授 (00125501)
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研究分担者 |
藤原 竹彦 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 助手 (70238632)
中村 尚司 東北大学, サイクロトロンRIセンター, 教授 (70026029)
宮澤 達夫 日本IBM東京都基礎研究所, 副主任研究員
高橋 昭喜 東北大学, 医学部, 助教授 (80148874)
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キーワード | ポジトロン断層法 / 画像処理 / 脳血流 / 画像再構成 / 脳賦活 / 脳機能 / 磁気断層法 |
研究概要 |
ヒト脳活動に伴い脳血流の上昇がみられる。これを指標としてコンピュータ化された画像診断技術、ポジトロン断層法(PET)、磁気断層法(MRI)を用いて画像化するのが本研究の目的である。本研究では、まず、RETを用いての脳血流定量モデルの開発を企画した。特に、脳血流の絶対測定には、動脈採血を必要とするのであるが健康人を対象とした研究では、避けることが望ましい。そこで、放射性トレーサーである^<15>O標識水の脳内挙動から動脈採血を省略できる定量モデルが成立することを見いだし、そのための定量法を確立し報告した。更に誤差論についても明らかにした(渡部他、J. Cerebral Blood Flow Metabol 15)。次に、PETでは、放射線被曝が問題となるが、我々は、大視野PETを用いて三次元データ収集を行うことにより被曝を1/10に低減させることに成功した。そのためのコンピュータへの負荷に対してスーパーコンピュータ上で稼動するデータ処理システムを完成させ画像再構成時間を2分まで低減できている(Medical Now 26)。測定感度の上昇に伴い散乱γ線の増加が問題となっているが、これに対しての解決法を考案してその精度を検討中である。データ処理に関しては、統計画像解析プログラム(SPM96)を導入し、ここの被験者における脳活動の検出に成功している三次元画像表示ソフトウエアは、我々独自のレンダリングプログラム(CLIPSS)を完成させ、MRIと重ね合わせての三次元動画表示に成功している。これらの方法論を用いて脳高次機能の画像解析を実行中であるが、その一部をまとめ報告した(田代他、J Int Soc Life Informat Sci 14)。MRI脳賦活に関して視覚刺激実験を開始している。
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