研究課題/領域番号 |
08558085
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
辻岡 克彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30163801)
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研究分担者 |
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (10152365)
梶谷 文彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70029114)
古我 知成 川崎医科大学, 医学部, 助手 (50186649)
山根 正信 川崎医療短期大学, 第二看護科, 教授 (90069071)
福田 博之 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (20069016)
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キーワード | 脳血流 / 細動脈 / 細静脈 / 生体顕微鏡 / CCD |
研究概要 |
脳の高次機能は、物理的には常に中断することのない血流により支えられているので、脳微小循環の解析は重要である。本研究は、ニードルローブCCD生体顕微鏡を改良発展させ、プローブを大脳皮質内に挿入することにより生体内で大脳皮質の微小循環と神経活動を可視化するシステムを開発することである。本年度は、動物実験を重ねることにより昨年度開発した装置の細部の改良により使い易さを同上させるとともに、脳局所血流の調節機構の細胞脈レベルでの解明をすすめた。まず、三軸糸でマイクロマニピュレーターを備えたニードルプローブホルダーを作製し、適切な視野の選択、焦点合わせの正確度の同上等の成果が得られた。また、導光系についてもホルダーをニードルプローブホルダと連動させ、微小血管の状態に適合した照明が伝えるようになった。次に、10%CO_2負荷、ニトロール、アデノシンの頸動脈内投与により頸動脈血流の著明な増大と、それに対応した脳表細胞動脈の拡張が観察された。その時、対照時の血管径で、直径75μm以上の太い細動脈と直径75μm未満の細い細動脈に分類すると、後者(<75μm)は、前者(≧75μm)より、拡張の割合が大きく、主としてこの部位で血流調節が行われていることが明らかとなった。これにより、より微細な領域を単位として血流調節が行われる利点が示唆される。
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