研究分担者 |
金井 源一 町田製作所, 技術部長
岡田 弘 神戸大学, 医学部・付属病院, 講師 (00177057)
佐野 公彦 神戸大学, 医学部, 講師 (40205993)
玉木 紀彦 神戸大学, 医学部, 教授 (10030941)
山鳥 崇 姫路独協大学, 教授 (70003374)
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研究概要 |
神経内視鏡の臨床応用は,直径が4mm程度のものとそれよりも細径の内視鏡に分けられる.前者は,観察用のみならず内視鏡的処置が可能なものであり,広く一般に応用されているタイプである.一方,後者は脊髄病変に応用してゆく場合,あるいは乳児や小児の脳神経疾患に臨床応用してゆく場合に必須となる. 我々は,昨年度山鳥式8型機を完成させた.8型機は,外径が2.2mmとごく細径ながら1万画素の解像力をもち,視野を確保するための送水用チャンネルや双極凝固子も装備されている.双極凝固子は,脳室内の腫瘍性疾患や水頭症などに大きな威力を発揮するものと思われるが,事実8型機を用いて新生児脳出血の原因の一つにseptal vein varixがあること,及びその治療(焼灼)を報告してきた. 今年度は8型機の臨床応用に加え,直径が4.8mmの多機能型9型機を完成させた.これは付属品としての内視鏡用手術器具一式を含み,極めて明瞭な画質を有し,NEU4Lとして町田製作所から販売されるに到り,広く一般の脳外科医にも入手可能となった.現在この臨床応用を行っているが,水頭症の内視鏡治療や脳(脳室内)腫瘍の組織学的診断に大きな威力を発揮している. 来年度は細径の10型機も作製し,実験動物や臨床応用を考えてゆく予定である.
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