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1996 年度 実績報告書

性・体発達を規定する光環境の役割に関する実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610081
研究種目

基盤研究(C)

研究機関滋賀大学

研究代表者

井深 信男  滋賀大学, 教育学部, 教授 (70110757)

キーワードスナネズミ / 光周性 / 光環境 / 長日繁殖種
研究概要

実験動物として長い歴史を持つラット・マウス・モルモットなどは,冬型を模した短日に暴露しても,性腺を萎縮することはなく,すでに光周反応性を喪失している。本年度の課題は,近年,実験動物として広く様々な分野で使用されているスナネズミ(Meriones unguiculatus)の光応答性を決定することであった。
実験の大要は結果以下のようであった。3週齢の雄のスナネズミ50匹を長日(LD16:8)のもとで10週間維持した後,短日(LD8:16)に移行し,短日環境暴露後6週,9週,12週,20週においてサクリファイスし,精巣重量を測定した。統制群として20週間長日環境を維持した動物を設けた。全ての動物について体重を毎週1度測定した。
その結果,短日に暴露された動物の精巣は,徐々に萎縮し始め,短日暴露後9週で最低となった。その時の精巣重量は365mgで長日群の約1/2の値であった。その後,短日環境を維持したにも拘らず,精巣は再び大きくなりはじめ,12週で568mg,20週で626mgとなり,精巣機能は再び回復した。精巣機能の回復と並行して,体重の増大が
これらの結果から,スナネズミには,光周反応性が認められ,長日繁殖種に分類されることが明らかにされた。しかし,短日に対する応答はシリアハムスターに比べ早く,精巣機能の自発的回復の期間も短いことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] IBUKA,N: "Unpredictable deprivation of water increases probability of torpor in the syrian hamster" Physiology and Behavior. (印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 村上 秀雄: "食餌や水の予測できないはく奪に由来するストレスは光環境と交錯する" 滋賀大学教育学部紀要. 46号. (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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