• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

重度聴覚障害者のスピーチの明瞭さに及ぼす聴覚フィードバックの機序に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610098
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波技術短期大学

研究代表者

安東 孝治  筑波技術短期大学, 聴覚部電子情報学科, 講師 (50222782)

研究分担者 吉野 公喜  筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80092659)
志水 康雄  筑波技術短期大学, 聴覚部電子情報学科, 助教授 (60015873)
キーワード聴覚障害 / 聴覚フィードバック / 単音節 / 母音 / 受聴明瞭度 / 発音明瞭度 / 聴力レベル
研究概要

平成8年度は、重度聴覚障害者における分節情報のAuditory-Feedbackに関して検討を加えた。具体的には、聴覚障害児の母音発話におけるAuditory-Feedbackについて検討した。そのために、聴覚障害児における単音節母音受聴明瞭度、単音節母音発音明瞭度並びに聴力レベルに関する多数データを得、それらの相互関連性を検討した。
その結果、単音節母音受聴明瞭度と単音節母音発音明瞭度との相関は強いことが見い出され、母音発話の明瞭さにおけるAuditory-Feedbackの重要性が示唆された。また、単音節母音受聴明瞭度並びに単音節母音発音明瞭度発音明瞭度共、平均聴力レベルとの間には有意な相関が認められ、総体的には平均聴力レベルの増加に伴い低下する傾向にあるが、聴力レベルがある範囲内にある聴覚障害児・者にあっては、聴力レベルとの間には一義的な関係にはないという結果が得られた。一方、単音節母音受聴明瞭度並びに単音節母音発音明瞭度共、学年、性別の違いによる有意差は認められなかった。
ここまでの成果を踏まえ、平成9年度は、重度聴覚障害児の母音発話におけるAuditory-Feedbackについての更なる検討へと発展させていく。また、ある同一の単音節に聴き取られてしまった異なる2つ以上の単音節について、発話音声間の音響音声学的特徴の差異の分析・検討については、データ収集は完了しており、現在分析・検討中である。更には、重度聴覚障害者における韻律情報のAuditory-Feedbackに関する検討へと発展させていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安東孝治・吉野公喜・志水康雄・板橋安人: "聴覚障害児における語音聴取と語音発話のとの相互関連性について" 日本特殊教育学会発表論文集. 第35回(発表予定). (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi