• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

ダウン症者の加齢に伴う運動機能の変化:心理面と生理面からの検討

研究課題

研究課題/領域番号 08610115
研究機関上越教育大学

研究代表者

小宮 三弥  上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (50040069)

研究分担者 恵羅 修吉  上越教育大学, 学校教育学部, 講師 (70251866)
キーワードダウン症 / 知的障害 / 立位姿勢 / 聴性脳幹誘発反応
研究概要

本研究は,今年度が3年目であるが,昨年から引き続き,ダウン症者及び知的障害者において,年代別グループで対象者が十分に得られていない40-50歳代と20歳代の測定を中心に実施した。とりわけ,ダウン症者では,40歳代以上になると施設によっては在籍していないことも多く,また,在籍していても寝たきりであったり,あるいは,老化とともに他の病気を併発していたりで,協力を得ることが大変困難であった。従って,40-50歳代は一括して処理した。その中で,両グループで23名の協力を得ることができた。今年度は,40-50歳代の測定結果をまとめた。
(1) 心理面の結果
1) 両グループにおける各項目の結果をみると,ダウン症者群では,握力,背筋力,パチンコ玉つまみ,タッピング,全身反応のいずれにおいても成績は低く,10歳代から30歳代までの下降より著しい傾向が見られる。一方,知的障害者群においても,20歳代・30歳代より低くなるが,その傾向はダウン症者群ほど急激ではない。
2) また,右側面立位姿勢の2次元解析装置(日本事務光機製)のスティックピクチャーによる分析において,ダウン症者の姿勢は,知的障害者のそれと比べて異なる様子がうかがえた。
(2) 生理面の結果
1) ダウン症者群において,聴性脳幹反応のIII波とV波潜時およびI-V波頂点間潜時が加齢に伴い遅延することが認められた。知的障害者群では,このような加齢変化は,いずれの指標においても認められなかった。
2) ダウン症者群は,知的障害者群と比較して,10歳代ではV波潜時は短い傾向にあるが,加齢に従って逆転し,40-50歳代では延長する傾向が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小宮三弥・恵羅修吉: "ダウン症者の加齢に伴う基礎的運動機能について(仮題)" 発達障害研究. 発表予定.

  • [文献書誌] 恵羅修吉・小宮三弥: "ダウン症者の加齢に伴う運動機能と聴性脳幹反応との関連(仮題)" 発達障害研究. 発売予定.

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi