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1996 年度 実績報告書

ひく行為が対人関係に与える影響についての、重層的集団構造と比較文化的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610156
研究種目

基盤研究(C)

研究機関長崎純心大学

研究代表者

吉武 久美子  長崎純心大学, 人文学部, 助教授 (50210670)

キーワードひく行為 / 多数者 / 集団 / 影響 / 同調 / 能動的行動
研究概要

集団の中の人間関係において、従来受動的行動として取り扱われてきた同調行動を、本研究は人間が対人関係において、能動的に選択する主体的な行動としてとらえる。そして、長期的な関係の続く集団において、このような、ひく行為がどのように生じるか、また、ひく行為がどう受け取られるかについて、検討する。本年度は、まず、このような能動的ひく行為が、日本特有のものか、あるいは他国でもみられるものかについて、検討した。
被験者277名(イギリス103名、日本174名)による質問調査。結果は、次の通り。
1。複数の意見がでて、まとまらないとき、ひく行為は、イギリスにおいても、日本同様、出現する。
2。ひく行為をどう受け取るか:ひく行為は、協調的、ポジティブ、能動的、快であると認知される。この傾向は、状況の時間的な緊急度が高くなると、さらに高まる。年齢が高くなると、より、ひく行為は、能動的な行為と受け取られる。さらに、ひく行為をすると、長期的にはメリットもあるとの予測も、日本同様、イギリスにおいても、見られた。
このような対人関係方略のメカニズムをしらべるため、来年度は、実験室に小集団を作り、集団心理実験装置を用いて、意見対立の中で人が、あえて自己意見をひく状況についての実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kumiko YOSHITAKE: "Giving way and agreeing with the others' obinions as active behavior in the group" アジア社会心理学会第2回大会発表・論文集. (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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