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1997 年度 実績報告書

農村地域社会における地域医療・福祉システムの展開過程

研究課題

研究課題/領域番号 08610170
研究機関東北大学

研究代表者

永井 彰  東北大学, 文学部, 助教授 (90207960)

キーワード地域医療 / 地域福祉 / 地域社会学 / コミュニティ・ケア
研究概要

今年度の調査により、下記の点が判明した。
1.長野県武石村においては、特別養護老人ホームが1997年4月に開所し、施設介護の充実がはかられた。この建設の経緯そのものが、農村地域社会における地域医療・福祉システムの展開にかんする問題点を浮き彫りにしている。
(1)武石村としては村単独で特別養護老人ホームを運営し、既存の診療所や多目的福祉センターと一体となった運用をすすめることで、地域的な介護のシステムを強化させたい意向であった。しかし、そのことは長野県の指導により見送られ、長門町や和田村と共同で特別養護老人ホームを運営せざるをえなくなった。
(2)施設長には開所時点で38歳という若手の福祉専門職を抜擢した。このことはこの地域の力量をしめしたものとして評価されよう。とりわけ次の点において高く評価しうる。
(1)実績はないが将来を託せる人物として若手を起用したこと。
(2)実施設計段階からこの人物に関与させ、現場の観点から使いやすい施設づくりをめざしたこと。
(3)「普通の生活」というスローガンでノーマライゼーションの理念を現実化したこと。
2.武石村においては、ヴォランティア・グループがデイサービス事業に積極的に関与していることがここでのコミュニティ・ケア・システムにおける特徴の一つとなっている。しかし、この会は、若手のメンバーを迎え入れることができず、この会そのものの高齢化がすすんでいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永井彰: "農村地域における地域医療・福祉システムの形成と展開-長野県小県郡武石村の事例-" 東北文化研究室紀要. 1-19 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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