今年度の研究実績は、以下の通りである. (1)昨年度におこなった各種調査データの整理と検討 (2)本研究をまとめるために必要な文献資料の収集 とりわけ東京ウィメンズ・プラザ、フォーラムよこはま、ドーン・センター等の女性センターの探訪によって、離婚ならびに女性問題にかんする貴重な資料を入手できた.たとえば、「D.V.通信」「HAND in HAND」等の、女性運動団体の情報誌、「みずら通信」「ネットワークニュース」「AKK会報」等の、シェルター通信である. (3)ウィメンズ・シェルターの実情調査 女性の避難所としての性格から、調査はきわめて困難であったが、アクセスできたいくつかのシェルター調査からわかったことは、第1に、バブル経済破綻後は、自治体の補助金が打ち切られたり、一部カットされたりして、財政難は深化している。第2に、スタッフやボランティア等の人材確保が大きな問題となっている.第3に、そのためもあってか、施設の需要は多いものの施設の規模拡充はほとんどなされていない。しかし全国的動向では、近年北海道にもシェルターが開設され、全国では15カ所と増加している.また平成10年6月に全国力シェルターネットワーキングも着手される予定である. (4)昨年度実施した離婚者調査の補充
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