研究概要 |
今回の調査地の一つ静岡県掛川市は、以前においては東海道沿いの「宿場町」として繁栄した。500年前頃に初めての城が築城されたとみられる。そして、この土地の区画の原型はこの時期以来造られ、ここが江戸時代に「城下町」とされてきた伝統・歴史は、掛川の町の文化の基礎を造りあげている。その後、明治・大正期までの長い年月を経て、昭和時代になり第二次大戦後の町村合併期の1954年に掛川の町は「市制施行」して再建への道を歩んでいる。 1996年の7月現在で掛川市の人口は77,459人、世帯数は22,128である。 掛川市における生涯学習促進運動は、市民の一生涯に渡り施策が実施される“エンドレス運動"である。市当局はこの文化運動を「地域活性化」と結びつけようとしている。 他方、生涯学習メンターの活動は、地域のコーディネーターと関連づけて考えることが出来る。「親子で竹細工を」・「星座チャレンジ教室」などの講座を開き、それらのコーディネートに努めている。 新潟県柏崎市では1996年9月に「地域活性化」の今後の方向性を知るべく、聴き取り調査を実施した。この調査で知り得たことの一例を言えば、おのおのの地域運動の「自己評価」の項目に関して、地域リーダーの多くは「満足度が高い」と見なしている点である。
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