研究課題/領域番号 |
08610203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
天野 マキ 東洋大学, 社会学部, 教授 (50106035)
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研究分担者 |
岩見 恭子 種智院大学, 仏教学部, 教授 (60086056)
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キーワード | 高齢者介護 / 介護者 / 家族介護者 / インフォーマル・サポート / サポート・システム / レスパイト・サービス / ソーシャル・サポート / ソーシャル・ウェルフェア・ポリシイ |
研究概要 |
本研究は、要介護高齢者及び家族介護者の生存権・生活権を共に保障出来るサポート・システムの解明を目的としている。近年、種々、公私の福祉的サポート・システムが展開されつつあるが、依然として、家族介護への依存度は高い。高齢者による高齢者介護の増大も仮設されるので、実態調査による介護実態の調査を実施し、介護サポートのためのレスパイト・サービス導入の有効性を検証するため、1996年度は、以下のような研究計画をたてた。1)レスパイト・サービスに関する国内外の資料の収集・検討、2)要介護高齢者のニーズ及び家族介護者のサポート・ニーズの調査方法の検討、3)調査票の作成。前記研究計画に従って、1996年4月から1996年4月〜11月にかけて月1回の割合で研究会を行い、岩見恭子と天野マキが、隔月に、東京、京都間を往復した。その間、国内外におけるレスパイト・サービスに関する資料を収集、オーストラリア、スウェーデン、アメリカにおけるレスパイト・サービスについては、極めて有意義な資料を収集することが出来た。 1996年9月6日から17日まで、天野マキがアメリカ・ボストンにておいて、Aged Linkが実践している高齢者に対するレスパイト・サービスに関する実態調査を実施し、調査票の作成について、大変有意義な示唆をを得ることが出来た。Aged Linkは、マサチューセッツ州が実施している高齢者在宅福祉施設策の一環である。1996年12月〜1997年3月にかけて岩見恭子と天野マキが福岡、福島等において、プリテストを実施し、調査票作成のための基礎資料を収集した。1997年3月31日現在、調査票はほぼ完成、目下印刷中である。調査票は要介護高齢者に対する実態調査のためのものと、家族介護者に対するものの二種類を作成した。
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