研究課題/領域番号 |
08610216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
三沢 謙一 同志社大学, 文学部, 教授 (10066201)
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研究分担者 |
南 育広 聖隷クリストファー看護大学, 看護学部, 教授 (70166081)
天木 志保美 同志社大学, 文学部, 教授 (50121596)
渡辺 武男 同志社大学, 文学部, 教授 (60095411)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 関西文化学術研究都市 / コミュニティ形成 / 地域共生 / 自然との共生 / 地域計画 |
研究概要 |
本研究は、事例調査地に選んだ関西文化学術研究都市の実証的研究を通じて、「地城共生」の実現という観点からみた「まちづくり」の現状、問題点と可能性を明らかにすることをめざすものである。この目的の達成のために、平成8年度から3ヶ年間にわたって,研究組織による研究会をかさね,調査研究を行ってきた。 調査は、一般的な聞き取りおよび資料収集による概況調査と、対象・方法を異にする次のような個別調査とによって構成されている。すなわち、インテンシヴな生活史調査に基づく新旧住民生活調査や主婦のソーシャルネットワーク調査、それぞれ別個の調査票を用いて行われたボランティア活動調査・開業医アンケート調査・生活環境に関する調査、インテンシヴな聞き取りと資料収集に基づく開発計置・住民運動調査などである。 これらの調査と分析を通じて、1.開発地域では住民間のネットワークづくりの試みがみられ、新旧住民間の交流の場も幾つかつくられてきているが、今後、開発地域の人口増に伴って住民の出合いの場、交流の仕組を工夫することがますます必要となるであろうこと、2.高齢者のための医療施設と在宅介護サービスの全般的な供給不足と地区的な供給アンバランスの解決に務め、保健活動と医療活動と福祉サービスの連携を図り、先進的・専門的な総合的医療施設をつくる、などが当面の課題となっていること、3.開発の構想から全体計画、個別計画に至る過程で、意思決定に係わる目的価値が異なったために、事業実施段階で当初理念からの乖離や住民運動の発生を招いたが、そのような開発のあり方の見直しから、セカンドステージ・プランでは、住民の意向を取り入れたまちづくりが重視されるようになってきたこと、などの点が明らかにされている。
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