平成8年度は、ぎこちなさを示す幼児のための発達スクリーニング検査(以下幼児版CCSTとする)の開発に向けて、関連研究資料の収集およびその分析を行った。さらに、幼児版CCSTの試案作成における基礎調査として、幼児の全体発達を明らかにするために、運動、言語、社会性の発達についての実態調査を実施した。また、身体協応性発達評価のためのパフォーマンステスト(独版Body Coordination Test)を実施し、幼児の身体協応性評価のためのMotor Quotient(MQ値)の基準化を行った。以下、進展状況について簡単に報告する。 【幼児の発達に関する実態調査】 1.対象児 福井県の幼児(4歳〜6歳)300人 2.方法 質問紙法 3.質問項目 小林(1985)が開発したMovement Education Program Assessmentの中から、該当する年齢の項目を選択した。すなわち、運動・感覚分野(姿勢・移動・技巧領域)33項目、言語分野(理解・表出領域)22項目、社会性分野(対人関係領域)11項目の計61項目である。 【幼児の身体協応性発達評価のためのMotor Quotient(MQ値)の基準化】 1.対象児 幼児(5歳〜6歳)292人 2.検査方法 独版Body Coordination Testによる個別検査 3.結果 Total-MQ値が70以下で「身体協応性に障害の疑いがある」と診断評価されたものは、9名(3%)で、Total-MQ値が85以下(要指導児)を含めると、約16%であった。
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