本研究は2年間の継続研究が予定されており、一年目にあたる平成8年度は次の諸点の研究を進めた。 1.教育社会学、教育方法学、教育心理学及び教育工学の各領域における学級経営理論の様相とその統合可能性について 2.学校経営学と上記4領域の学校経営理論との統合可能性について以上の文献レビューを通じて、学校経営と学級経営の統合性に関する理論的研究を行なった。 つぎに、学級経営調査(校長対象)と学級経営、学年経営調査(教務主任学年主任対象)の調査を実施し、教育理念、教育目標、教育計画の結合関係及びそれらに基づく実践の様態から、学校経営と学級経営の連続型、非連続型、他方で、学年としての、学校としてのまとまりの点で、統合型と非統合型に類型化し、それぞれの組み合せから学校としての有効性を分析した。
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