研究課題/領域番号 |
08610262
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小笠原 道雄 広島大学, 教育学部, 教授 (10053612)
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研究分担者 |
岡谷 英明 美作女子大学, 家政学部, 講師 (90263649)
坂越 正樹 広島大学, 教育学部, 助教授 (80144781)
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キーワード | フレーベル,Fr. / ヘルバ・プラン / 学校教育学 / マイニンゲン資料 / フレーベル博物館 |
研究概要 |
フレーベルの学校教育学の中心を形成するものはヘルバ・プラン(Helbaer Plan)であるがそれは、以下の6つの相に区分される。 (1)ヘルバ・プラン概念形成期(1827年12月〜28年4月)、(2)潜在期(1828年5月〜10月)、(3)凝縮期(マイニンゲン候との合意)(1828年10月〜29年3月)、(4)加速期(ヘルバ・プラン公表)(1829年3月〜5月)、(5)停滞期(1829年5月〜30年代迄)、(6)断念期(1833年)。 上記の発展相をチューリンゲン州立所有の未刊行資料23点〔一般にマイニンゲン資料(MA)と呼称されている〕の解読を通じ解明した。また、バ-ド・ブランケンブルクの「フレーベル博物館」の資料も考察の対象として、館長のM・ロックシュタイン(Rockstein)女史を広島に召聘し、その解読と解釈に多大の協力をいただき、多くの知見をいただいた。 資料の多くは、今日、ドイツ側の協同研究者であるH・ハイラント(ドウイスブルク大学フレーベル研究所長)教授編『フリードリヒ・フレーベルの学校教育学』に収録されているが、なお不明の点が多い。その為には今後、(1)カイルハウ遺稿、(2)ベルリン遺稿の解読と併せて考察する必要がある。それによって、学校教育学者フレーベルの全体像が示され、古典的教育学者Fr.フレーベルの視野がいかに大きなものであるかが示される。
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