研究概要 |
今年度は、(1)前年度(平成9年度)に実施した在学生調査(19大学、2130名)の分析と発表、(2)卒業生調査(7大学、454名)の実施と分析、(3)全体の報告書の作成の3つを主に行なった。(1)は日本高等教育学会と日本教育社会学会の口頭発表、(3)は平成11年5月に刊行予定である。(2)の卒業生調査の概要は以下の通りである。 調査時期;1998年10-12月/調査方法;郵送法/調査対象;5大学2短大の卒業生1750名(各大学1980年卒及び1990年卒;250名×7=1750名)/調査回答者454名(回収率25.9%) 調査内容;授業への出席率、大学在学の生活、生活の比重、大学満足度、意識変容、大学についての意見、大学評価、友人関係、現在の仕事、生活中心等 調査回答者の主な属性;性別;男29.3%,女70.7%、卒業年度;1979-80年卒 48.5%,1989-51.5%,現浪別;現役82.5%,1年浪人12.6%,2年以上浪人3.1%,その他1.3%,第1志望の大学に入学,54.4%,第1志望の学部に入学79.5%, 主な知見;今から約10年及び20年前の大学生は今の大学生と比較して、「学業・勉強」及び「クラブ・部活動」の比重は大きく、「アルバイト」及び「趣味」の比重は低かった。大学教育について、「大学は学問の場」、「出席を厳しく取るべき」と考えている大学卒業生は多い。現在の生活に役立っているのは、大学時代の「友人との交友」(61。9%),「学業・勉強」(43.7%)「クラブ・部活動」(23.0)の順で、「アルバイト」(19,7),「趣味」(16.9%),「異性との交際」(6.0%)はあまり役立っていないと感じている。「自分の子どもも卒業した大学に入れたい」(36.0%),「卒業した大学に愛着を感じる」(72.9%)と愛校心も強い。
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