平成10年度は、過去2年間の研究活動の完成年度と位置づけ、報告書作成をもって本研究を終了した。研究代表者は、これまでの研究成果の一部を平成10年8月に香川大学で開催された日本教育学会第57回大会において、「ボストン・エリートの教育統治戦略-徳と理性による人間形成」と題して口頭発表を行った。 本研究による報告書のタイトルは『アメリカ公教育テクノロジーの構造研究-教育システムを支配するコードの解明-』(平成11年2月)であり、その内容は「研究組織」、「研究の目的と内容」、「研究計画」、「研究経過」、研究代表者と研究分担者それぞれによる「研究論文」で構成した。150部を印刷し、関係各機関、研究協力者などに配布した。 なお、研究代表者、及び分担者は研究協力者として鈴木清稔(大阪経済法科大学助教授)を加え、平成10年度に文部省科学研究費補助金・研究成果公開促進費の交付を受けて、別に『ペダゴジーの誕生-アメリカにおける教育の言説とテクノロジー』(多賀出版、1999年2月)を刊行した。この図書の各章の概要も、前述した報告書の最後に掲載し、本研究の成果として紹介した。
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