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1998 年度 実績報告書

米国における保育方法史の研究-1820年代〜1930年代

研究課題

研究課題/領域番号 08610297
研究機関四国大学短期大学部

研究代表者

米村 佳樹  四国大学短期大学部, その他部局等, 教授 (90122580)

キーワード保育学校 / 保育方法 / 行動心理学 / 全国保育学校委員会 / 教育実験局
研究概要

今年度は、アメリカ合衆国において1920年代に発展してきた保育学校の保育方法に関する資料を収集するとともに、その実態を究明した。保育学校の目標を記述するキーワードは“habita-sets",“personality integration",あるいは“social adjustment"であり、これらを行動心理学の方法を援用した“科学的な訓練"によって達成しようとした。保育学校の特色の一つはプログラムの多様さであり、様々な保育学校における保育方法の実態は、次のような報告書や手引書から究明される。教育実験局の“A Nursery School Experiment"(1922)、ミネソタ大学の“Nursery School Procedure"(1929),カルフォルニア大学ロサンジェルス校の“A Six-Year Experiment with a Nursery School″(1931)、アイオア大学の“AManual of Nursery School Practice"(1934),アイオア州立大学の“Practice in Preschool Education"(1938)。
全国保育学校委員会は、保育学校の質的向上をめざして、1929年、1935年に「保育学校教育の最低基準」を作成した。例えば、1929年の基準では、目標を達成させる保育方法としては、次のような点を示唆している。(1)教師は、状況の相互理解を可能にする、子どもたちとの本物の関係を深める。(2)教師は、子どもたちの興味を生産的な水路に保つ方法を知り、可能ならばいつでも、望ましくない活動を望ましいものに代える。(3)子どもに直接に働きかけるよりも、教師は、子どもを取り囲む状況に働きかける。子どもが独力で満足いくまで行動できるように状況を用意するなど。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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