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1996 年度 実績報告書

聴覚障害児の聴能開発プログラムの作成と実践評価

研究課題

研究課題/領域番号 08610306
研究種目

基盤研究(C)

研究機関国立特殊教育総合研究所

研究代表者

中川 辰雄  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 室長 (00164137)

研究分担者 吉野 公喜  筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80092659)
菅原 廣一  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 室長 (30000269)
佐藤 正幸  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 研究員 (50222021)
キーワード聴覚障害児 / 聴能開発プログラム / 評価 / 補聴器 / 人工内耳 / データベース
研究概要

米国で1995年に発刊された人工内耳装用児や補聴器装用児を対象とした聴覚活用プログラムである"Speech Perception Instruction Curriculum and Evaluation"略して"SPICE"を参照して、日本語の音韻構造と談話の文法規則それに教育的背景を考慮して、「聴能開発プログラム」の骨子と内容を検討した。その結果、米国での聴能だけを取り出した指導プログラムを作成するとかえって誤解されること、聴能に対する子どもの準備性や意欲をかきたてる中で指導する重要性が討論された。聴能の評価と指導の観点として、次の5点が上げられた。(1)音声言語コミュニケーションの状況、子どもの発声発語をどう育てるか(意欲・意志、技法、楽しみ、発達段階への配慮:対象とする人・場所・内容、子どもの聞き取り・読話をどう育てるか、意欲・意志、技法、楽しみ、発達段階への配慮:対象とする人・場所・内容)(2)表出と受容の有機的な関係、聴覚フィードバック(フィードバックモデルの提示)(3)聴覚の自己管理を促す(発達段階への配慮、自分の張力を知る、オ-ジオグラムを知る、聞こえの状態を知る)(4)補聴器の自己管理を促す(発達段階への配慮、onとoffがわかる、ラウドネスに合わせてボリューム調整をする)(5)環境の調整
現在、様々な聴能の発達段階にある聴覚障害児を対象に行われた聴能の個人指導場面をビデオ収録し、教師の指導意図と内容それに教材等と子どもの応答や活動レベルを整理している。それらを文字データとし、対応する指導場面の映像データを収録して、デジタル化するための準備をしている。来年度はこの作業を継続しつつ、デジタル化を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中川辰雄: "Use of the aided articulation index (AAI) in the evaluation of hcaring-aid fitting for hearing-impaired children" Early Child Eevelopment and Care. 122. 33-41 (1996)

  • [文献書誌] 佐藤正幸: "聴覚障害者におけるテレコミュニケーション機器の選択と活用" 国立特殊教育総合研究所紀要. 24. 1-7 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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