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1997 年度 実績報告書

民主主義のディスコースと表象:分化人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610309
研究機関北海道大学

研究代表者

梶原 景昭  北海道大学, 文学部, 教授 (10116014)

研究分担者 井上 昭洋  北海道大学, 文学部, 助手 (20271702)
宮武 公夫  北海道大学, 文学部, 助教授 (50291993)
足立 明  北海道大学, 文学部, 教授 (90212513)
キーワード民主主義 / ディスコース / 表象 / 文化人類学 / アジア・太平洋
研究概要

2ヵ年にわたる本研究プロジェクト実施の結果、以下の諸点について予定の進捗をみた。
1.本年度は、とくに政治家、知識人による民主主義をめぐる言説のあり方について、文献資料収集と研究討議(本学で3回、東京で2回)を行った。
2.日本を含むアジア・太平洋諸社会のうち、スリ・ランカ、フィリピン、ハワイ、マレーシア、シンガポール等の諸社会で、民主主義がどのように捉えられ、理解されているのか、民主主義の言説のあり方についての基礎資料の収集が円滑に行われた。こうした資料はこれまで集中的に検討の対象となったことは殆どなく、今後の研究展開に資すると期待している。
3.民主主義の問題はこれまで政治学の専門領域として研究されてきたが、今日情報化とグローバル化のなかで、民主主義が文化・社会環境を異にする非西欧社会にどう根付くかが大きな論議を呼んでいる。その点本研究が着目した、文化的側面からの検討は、民主主義が文化の境界を越えて、間文化的なシステムとして拡がりゆくための、諸条件および個別文化との関わりについて、より総合的な視点を構築する手がかりを得た。
4.もとより民主主義の本格的な研究は超領域的に行う必要がある。本研究プロジェクトの実施によって国内・外の他分野の研究者との協力体制が緒に着いたことも成果のひとつである。
5.蓄積された研究資料のさらなる分析と検討については現在進行中であり、国外の研究協力者の参加も得て、1998年6月に「アジアにおける文化と民主主義」シンポジウム(於札幌)を計画中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 梶原景昭: "課題としての文化" 岩波講座・文化人類学. 13. 1-16 (1998)

  • [文献書誌] 梶原景昭: "民主主義と文化の課題" 岩波講座・文化人類学. 13. 119-142 (1998)

  • [文献書誌] 梶原景昭: "「アジア化」の進展とデモクラシー" 『「アジア的価値」とは何か』TBSブリタニカ. 239-259 (1998)

  • [文献書誌] Akira ADACHI: "Alternative Development:Phetoric or Actual Practice?" Global Area Studies. special issue. 321-323 (1997)

  • [文献書誌] 宮武公夫: "越境する技術と個別文化" 岩波講座・文化人類学. 8. 133-161 (1997)

  • [文献書誌] 井上昭洋: "19世紀後半のハワイ人のキリスト教受容について:カオナの反乱とホオマナ・ナアウアオの誕生を中心に" 北海道大学文学部紀要. 45-2. 1-61 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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