標記の研究課題に基づいて今年度は昨年鹿児島の木脇家で発掘収集した貴重史料の「肥後守祐昌様琉球御渡海日記」をほぼ解読整理をしている段階である。今年度は富山市の隠田家に所蔵されている中国への輸出(朝貢物)品の一つである昆布資料の調査発掘に成功し、次年度もさらに継続調査をしたいと考えている。その他、関西地区(京都大学図書館、天理大学図書館、大阪市史編集室等その他)と北九州地区(九州大学図書館、九州大学文化史研究施設、長崎県立図書館)と南九州地区(鹿児島、宮崎県)の各研究機関を訪ねて関係資料の発掘収集に努めるべく計画を立てている。 以上のごとく、今年度は富山市の隠田家に所蔵されていた朝貢品の一つである昆布資料の発掘と昨年鹿児島で発掘した木脇文書の整理に努めている。これらの資料を基礎にして必ずや新しい研究成果が出せるよう努めたいと考えている。
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