研究課題/領域番号 |
08610341
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研究機関 | 駿河台大学 |
研究代表者 |
岡部 建次 駿河台大学, 文化情報学部, 助教授 (20265432)
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研究分担者 |
広瀬 順皓 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (50265435)
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キーワード | 明治政治史料 / ディジタル・ライブラリ / データベース高度利用 / 古文書データベース / 書簡体史料 / 標準化 / 書簡体データベース / データベース設計 |
研究概要 |
様々の明治期政治史料データベースからなる明治政治史料ディジタルライブラリシステムを構築するための仕様及び技術の蓄積とその標準化の研究である。とくに本研究では明治政治史料のうち大部分を占め重要な、書簡体データのデータ項目仕様について研究した。システムの目指すところは単に古文書データを参照したり保存することが目的でなく、システムにアクセスするだけで歴史研究ができる次世代システムを開発する。本研究では明治政治史料の根幹をなす、政治家のコミュニケーションの手段に用いられた書簡体データ目録のデータ仕様、書簡体原文書コピー・ディジタル・データベース仕様について、その活用を意図した角度から検討した。書簡体データベース・プロトタイプを2つ作成し相互に比較しながら、必要なデータ項目の抽出と仕様の標準化案を検討した。これを基に書簡体データを中心とする谷干城個人文書、黒田清隆個人文書データベースを作成した。データベースはCD-ROM、あるいわインターネット経由で公開している。書簡体データもその他の明治政治史料データ(公文書、メモ、資料等)と統一的に利用する必要がある。書簡データは誰が、いつ、誰に宛、何についての、どんな内容、どこから出したかなどの項目がキ-になる。データ項目を次のように定義した:資料番号、タイトル、内容、作成者(差出人)、受取人、作成年月日、入力日付、分量、備考。データ項目は従来のデータベースとあまり変わらない一般的なものとなった。検討の結果、他のタイプの資料と共通性を持たせる、あまり複雑にしても入力に手間がかかりいつまで立ってもデータベースが出来上がらないということになるの理由による。資料では作成者が書簡の場合の差出人にあたり、宛先がないことになる。資料の種類が異なっても、それらを統一的に利用する必要があるのでデータベースの定義も同じものを用いる必要がある。
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