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1997 年度 実績報告書

寛政の改革政策と西国民衆の動向に関する研究-畿内幕領を主なフィールドとして-

研究課題

研究課題/領域番号 08610354
研究種目

基盤研究(C)

研究機関天理大学

研究代表者

谷山 正道  天理大学, 文学部, 教授 (30144801)

キーワード幕府寛政改革 / 松平定信 / 巡見使 / 勝 与八郎 / 越訴 / 国訴
研究概要

本年度は研究の二年目であり、従来の幕府寛政改革に関する研究史の整理作業を継続して行うとともに、前年度に続いて西国幕領のうち特に畿内幕領の関係史料の調査・収集を進めた。近畿地方の各府県立の図書館のうち前年度に調査できなかった滋賀県立図書館に赴いて近江の幕領に関する関係文献を収集し、関係史料の所在状況の把握を行うとともに、奈良県御所市の東佐味・落合家文書、今住・中島家文書、桜井市の辻・辻家文書、生田・高瀬家文書、北葛城郡上牧町の南上牧・牧浦家文書、王篠市立図書館所蔵文書、大阪府東大阪市の三ノ瀬・小倉家文書、などの調査を行い、寛政改革期の当該地域に対する幕政のあり方や改革前後の地域民衆の動向をうかがうことができる史料を収集(写真撮影・筆写)した。とりわけ、東大阪市史史料課で現在保管中の三ノ瀬・小倉家文書のなかには、河内国渋川郡荒川村三ノ瀬分の百姓代藤兵衛の実父又右衛門が、寛政改革のさなか単身江戸に赴いて改革推進の立役者老中松平定信のもとへ両度にわたって駕籠訴に及び提出した濃政に関する意見書の草稿が数点含まれており、本研究の核心にふれる史料を収集することができて大変嬉しく思っている。このほか、東京大学史料編纂所に赴いて松平定信の百姓一揆観をうかがえる「亟底秘説」を筆写し、広島県や岡山県の史料所蔵機関に赴いて、中国筋のうち備後と美作の幕領に関する関係史料の収集も行った。最終年度となる次年度には、さらに畿内幕領の関係史料の収集につとめるとともに、備中(倉敷・笠岡)など他地域の幕領関係史料についてもできる限り調査・収集し、3年間の成果をふまえて報告書をまとめる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 谷山正道: "近世近代移行期の「国益」と民衆運動" ヒストリア. 158. 53-81 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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