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1996 年度 実績報告書

ドイツ帝国におけるドイツ社会民主党地方組織の活動実態

研究課題

研究課題/領域番号 08610394
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

鍋谷 郁太郎  東海大学, 文学部・史学科西洋史専攻, 助教授 (10266356)

キーワードバイエルン / 社会民主党 / 中央党 / 地方組織 / 選挙法
研究概要

初年度において、私は研究実地計画書に書いたように基本史料の網羅的収集と整理をまず行った。具体的には、1898年から1906年までのバイエルン社会民主党の邦党大会議事録および機関紙Munchner Post、バイエルン中央党機関紙Bayerischer Kurier、バイエルン邦議会議事録をマイクロフィルムで全て取り寄せた。これらの史料のうち邦党大会議事録を私はすべて読み、カード化した。Munchner PostとBayerischer Kurierに関しては、1898年から1906年までの記事に目をとうし、政党や選挙法に関する論説や記事及び選挙法改正を扱った各地の集会の報告記事をすべてフィルムからコピーした。邦議会議事録に関しては、選挙法改正について論議している部分は全てフィルムからコピーにおこした。初年度は、このように史料の取り寄せと整理に非常に時間がかかり、本格的な読解と分析の対症としては邦党大会議事録以外のものには手が回らなかったといえる。しかし、邦党大会議事録と研究文献を使って、私は「1890年代におけるドイツ社会民主党地方組織の形態」という論文を書いた。これは、1890年から1904年までのバイエルン社会民主党の組織形態を分析したものであり、1898年から1906年までのバイエルン社会民主党とバイエルン中央党を関係を分析していく上での基礎的準備作業である。この論文の結論は以下の通りである。
1.少なくても1906年まではドイツ社会民主党指導部は、地方組織の行動をほとんどコントロールできなかった。
2.1906年まではドイツ社会民主党の地方組織は、かなり独自の行動をとることができた。
3.地方組織のなかでも最大であったバイエルン社会民主党は1894年に正式の指導部ができるが、下部組織が整備されるのは1898年を待たなくてならない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鍋谷郁太郎: "一八九〇年代におけるドイツ社会民主党地方組織の形態" 『転換期のヨーロッパと日本』(南窓社). 3月(予定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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