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1996 年度 実績報告書

創作文体論の発信型英語教育への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08610470
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

斎藤 兆史  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80162246)

キーワード文体論 / stylistics / creative writing / 英語教育
研究概要

本研究はまず、創作文体論の理論の整理から始まった。まず、文体論関連図書、クリエイティヴライティング関連図書の中から、言語表現と意味伝達に関する部分を抜き出し、それをテクストの要素別(語り手、読み手、視点、時制など)、文法のレベル別(意味論的、統語論的、語彙的、書記素論的、音声的レベルなど)に分類した。さらに、発信者主体のテクスト生成モデルを立て、先に分類した項目をその枠組みに当てはめ、テクスト生成という統辞的プロセスと、言語的変異形からなる選択の範列を組み合わせることによって、英文による作品創作のための「チェック・リスト」を作成した。チェック・リスクの項目は次の通り。1:意図(作者の創作意図の確認)2:メッセージ、主題、モチーフ(作品の基本となる内容的土台の確認)3:テクスト・タイプ(作品のテクスト形式、あるいはジャンルの設定)4:物語設定と人物設定(作品構成の決定)5:語りの構造と視点(どのような語り手がどのような視点から語るかの確認)6:時制と時間の移動(作品の中における時間の処理)7:統語的選択(内容にふさわしい文構造の決定)8:語彙的選択(内容にふさわしい語彙の選択)9:音声的選択(内容にふさわしい音の選択)10:書記素論的選択(内容にふさわしい表記法の選択)11:隠喩と象徴性(作品全体を統合する比喩と象徴の図式の設定)12:結束性、一貫性、およびテクスト全体のパターン(作品全体に文法的・内容的な統一感を与えるパターンの設定)。平成9年度においては、このリストを教育の現場で応用するための指導要領を作成する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斎藤兆史: "「英語教育と文体論」" 『現代英語教育』. 31-12. 11-15 (1997)

  • [文献書誌] 川本皓嗣他編: "『文学の方法』" 東京大学出版会, 336 (1996)

  • [文献書誌] 大浦康介編: "『文学をいかに語るか』" 新曜社, 560 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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