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1997 年度 実績報告書

変質論と母権論-世紀転換期イギリス精神病の深層と文学-

研究課題

研究課題/領域番号 08610486
研究種目

基盤研究(C)

研究機関聖徳大学

研究代表者

貴堂 かすみ (宮崎 かすみ)  聖徳大学, 人文学部, 講師 (10255200)

キーワード変質論 / 母権論 / E.M.フォースター / 夏目漱石 / 精神病理学 / 差異 / 同性愛
研究概要

今年度も、昨年度からに引き続き文献・資料の収集に努めた。今年度はとりわけ、変質論関係の質の高い研究書が入手でき新たな知見を得ることができ、大変有意義であった.変質論を文化論・文化史の中で論じ、検討してゆくという、本研究の目指す所が、欧未の最先端の研究動向とも合致していることが確認でき、その点でも意義深かった。現在、このジャンルの欧未の研究書の発刊は目ざましいものがあるので引き続き収集、読破に努めたい。
現在の所、この変質論の脈絡の中で詰られていた同性愛の問題を、性差という差異の発信装置に還元して、変質論が病理という差異をつくる機構として機能していたことを明らかにするために、E.M.フォースターのマインドへの道の手がかりとした論文を執筆中である。
これまでの研究によって得られた、変質論や精神病理学を取り巻く世紀転換期の知のからくりを、ストーカーの『ドラキュラ』、ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』なども手がかりにして論文としてまとめてゆく予定である。またその同じ知の枠組の中にいたものとしての夏目漱石像をまとめてゆくことも次年度以降の課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮崎 かすみ: "「求道の文学」-『門』における救済の思想-" 『論業』(聖徳大学総合研究所). 第4号. 361-392 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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