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1997 年度 実績報告書

アルチュール・ランボ-の詩・詩論の同時代以降キリスト教思想との歴史的比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 08610497
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

川那部 保明  筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (10169740)

キーワードランボ- / モ-リヤック / カトリック / 救い / 労働者 / 夜の終わり
研究概要

今年度はおもに、虐げられた者への共鳴と救いの可能性という視点からランボ-自身の詩と詩論をあとづけるとともに、ランボ-に言及はほとんどしないがおおきな共感を寄せていた<カトリック>作家F・モ-リヤックの作品を分析した。その結果はともに学会で発表し(前者はフランス・ヴァランシエンヌ大学での国際研究集会"L'Enjeu poetique"、後者は日本キリスト教文学会全国大会)、かつ論文として公表した。当然ランボ-とモ-リヤックの間には、個人的資質のみならず、時代的・社会的等々さまざまな懸隔があるが、その懸隔のうちに、いわば19世紀から20世紀前半にかけての社会と個人の問題、労働者の問題、自由とか平等といった思想の生んだ光と影が、ひそんでいる。本研究は、両者の間をさらに文学史的・キリスト教思想史的に結び合わさねばならないが、この作業は来年度に行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川那部保明: "F.モ-リヤック『夜の終わり』における自由と贖い" キリスト教文学研究. 14号. 98-105 (1997)

  • [文献書誌] Y.Kawanabe: "L'Enjeu poetique d'Arthur Rimbaud" Lez Valenciennes. No.23. 147-159 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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