研究概要 |
1.今 年度の実績:3年の研究計画のうち最終の今年度は,以下のものを完了した: (1) ファイル資料「主観的」,「結果挙述」,「σφoδQa」における「意味内容と文法形態の関係」のデータベース化 (2) ファイル資料「認容文章」,「文章論一般」の読み取りと確認 (3) ファイル資料「認容文章」,「文章論一般」における「意味内容と文法形態の関係」のデータベース化 2. 昨年度までの実績:昨年度と一昨年度においてはすでに以下を完了している: (1) 佐藤によりカード化されてある,関口著「冠詞」(全2301ページ)の索引,および関口研究資料のデータベース化 (2) ファイル資料「前置詞(一般)」のデータベース化(関口独自の分類,例えば「即応のauf」などに基づく) 3. 今後の研究の展望 3年間にわたる本研究は,関口存男が生前収集した文例集(2万4千ページ)の一部,および佐藤の関口研究資料をデータベース化したことで終了した。本来は,このデータベースを基礎として,ドイツ語を例とした「表現するための文法」を記述し,その文法が言語研究一般において持つ意義を客観的に示すことを目的としたが,主に時間的な理由から,またデータベースの充実に努めるという内容的な理由から,そこにいたることはできなかった。今後は,本データベースをさらに充実させていくことにより, 「表現するための文法」の記述,および「ドイツ語前置詞辞典」の執筆を進めていくことになる。
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