研究課題/領域番号 |
08620018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公法学
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研究機関 | 中央学院大学 |
研究代表者 |
柳澤 弘毅 中央学院大学, 法学部, 教授 (30230262)
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研究分担者 |
佐藤 寛 中央学院大学, 位置研究所, 助教授 (30235329)
出口 育子 中央学院大学, 位置研究所, 教授 (40227541)
龍澤 邦彦 立命館大学, 国際学部, 教授 (40255162)
米田 富太郎 中央学院大学, 位置研究所, 客員研究員
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 水 / 湖沼 / 鳥 / 湿地 / 自然環境 / 地方自治体 / 条例 / 条約 |
研究概要 |
本研究は平成8年度〜10年度まで3ヵ年間に渡り表記の研究テーマにおいて研究を推進してまいりました。 この研究は国際的側面からは、環境保護と国際法としてラムサール条約の意義と概要を論理展開し、また、湿地保全と賢明な利用としてアメリカにおけるラムサール条約の現地を調査研究を行った次第である。国際的な見地からアメリカの湿地調査を行ったことは、我々の目標とした研究に対して多いに参考になったといえる。そして、国内的側面については、日木のラムサール指定地の主要な登録地をつぶさに調査を行った。北は北海道のクッチャロ湖から南は沖縄の漫湖等と現地調査に重点をおき現状を把握することに努めた。 特に国内ラムサール指定地においては日本の第二番目の登録地となった伊豆沼・内沼に重点をおいた。この伊豆沼・内沼のラムサール条約までの過程は、鳥・自然と人間の壮絶な闘いが行われた地域で特異な登録地といえる。鳥と人間の生死を賭けた結果、全国初の「伊豆沼自然環境保全地域における鳥類による農作物被害に対する補償条例」など伊豆沼内沼の近隣の町も加えながら制定を勝ち取り農民の闘いが、やがてラムサール条約として導かれていった。これはラムサール条約の道程としてその調査研究の過程を紹介し考察を行った。そして河川における管理権や制裁の問題点についても憲法・行政学からもそれぞれ考察を行った次第である。 これらの一連の調査研究過程の結果は、本来なら研究成果をもう少し早い段階において発表する予定でありましたが、メンバーの中に病に倒れてしまいその発表が15年7月までに要してしまったことは、謹んでお詫び申し上げます。
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