今年度は、第1に(1)1995年参議院通常選挙当選者、(2)1995年全衆議院議員、(3)1996年福岡県議会議員を対象にしたアンケート調査(郵送法)について、打ち込みが終了し、変数名も決定して、分析できる態勢が整った。それとともに、これらのデータについてのコードブックがほぼ完成したため、データ公開の意味から『北九州大学法政論集』誌上で公表することにし、1998年3月刊行予定だった第26巻第1号に掲載することにしていた。だが同号には、私以外に執筆者がなく、同号の締め切りが4月まで延期されてしまった。しかし来年度の早い時期にコードブックは公開できる。 第2に、昨年度末から実施した1996年衆議院選挙当選者に対するアンケート調査(郵送法)は、1997年3月末を締め切りとしていたが、サンプルが少なかったため、締め切りを1ヶ月ほど延期した。これについても、打ち込みは完了し、変数名も決定し、分析できるようになった。コードブックも完成に近づいている。 第3に、以上のデータについて、いくつかの分析を行った。国会議員と地方議員との関係については、本学大学院法学研究科修士課程・藤原祐子氏の1997年度修士論文「日本における国会議員と地方議員の系列関係」へのデータの利用を許したため、私の名前による研究になっていないが、データの分析はともに行い、修士論文にも適切な指導を与えた。ただ、全体としてサンプルが少ないため、1998年の参議院通常選挙後に非改選議員を含めてもう一度アンケートを行い、最終年度の来年度中に研究論文をまとめたい。
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