今年度は、第1に、(1)1995年参議院議員通常選挙当選者、(2)1995年全衆議院議員、(3)1996年福岡県議会議員、(3)1996年福岡県議会議員全員、(4)1996年衆議院議員総選挙当選者を対象にしたアンケート調査(いずれも郵送法)についてのコードブックを、『北九州大学法政論集』誌上で公開した。コードブックは、コンピューターによるデータ分析の際に不可欠のものである。データを利用したいという申し出に対しては、回答者の個人の考えについて云々しないなどの誓約さえ得られれば、データをフロッピーディスクで提供することができる。もちろんその際には、コードブックを同封する。 第2に、今年度実施を予定していた1998年参議院議員通常選挙当選者に対するアンケート調査について、設問づくりなどを行っている。宛名の打ち込みなどはすでに完了しているが、さまざまな事情で、アンケート項目の見直しなどの作業が進んでおらず、そのためアンケートの送付が遅れている。可能なかぎり早い段階での実施を目指しているところである。 なお、1998年参議院選挙当選者に対するアンケート調査が遅れたこともあって、以上のデータについての分析は、いくつかにとどまり、体系的に行っていない。当然、深い分析が必要と考えるので、今年度は「科学研究費補助金研究成果報告書」の提出を見送り、分析をより深く行ったうえで、来年度、「報告書」を提出することにしたい。
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